自宅の売却と新居の購入

二十数年前に大阪港区に購入したマンションを五月に売却した。立地のいい物件だったので、個人ではなく業者に売却することができた。そのあと、いますんでいる荒川区の近辺で中古マンションをさがしていた。六月に、まずまずの物件をみつけることができて、購入した。あたらしいすまいは足立区小台になった。

東京にすんでいるひとの足立区のイメージはよくないようだ。もともと大阪にすんでいるわたしにとっては、荒川区も足立区も北区もちがいはない。しかし不動産の価格はずいぶんちがいがあって、いざ購入するときには、その差のおおきさにおどろいた。

最初に購入しようとおもった物件は、現在すんでいる賃貸住宅のちかくにあった。築35年超過でだが、駅から五分の便利なところにあり、すくなくとも部屋の中は販売業者がリフォームしてきれいにしていた。地元民なので、このマンションは数年前に火事があったことはおぼえていたので、価格がやすいのは理解できた。火事の原因は噂では、出火した部屋の住人の放火ということだった。別れ話をきりだされて、腹癒せに放火した。ほんとうの原因はどうあれ、火事があった物件であることは事実だ。

さすがに二千五百万円をこえるかいもので心配だったので「さくら事務所」にインスペクションをたのんだ。インスペクションの結果、雨漏りしていて、売り主の対応も不誠実だったので、購入はやめた。購入をやめたことはよかったとおもっている。21/7/31の時点では、この物件は、まだ売出し中になっている。

売り主の誠実性は、結構、気づきにくい点ではないだろうか。不動産購入にあたっての注意点として売り主についての注意を強調している情報はすくない。この文をよんだひとは、こころにとめておいてほしい。個人の売り主よりも企業のほうがわかりやすいとおもう。